麦茶の水出しとお湯出しの違いは？作り方やどっちがいいのかについてもご紹介します。
麦茶は、季節を問わず一年中私たちの喉の渇きを潤してくれる飲み物です。
市販されているペットボトルの麦茶は少し高価なので、我が家では毎日自家製の麦茶を楽しんでいます。
最初はどのように作るのが最良か迷いましたが、今では冷たい水での抽出に落ち着いています。
冷水抽出と熱湯抽出の麦茶にはどのような違いがあり、どちらがよりおいしいのかは気になるところです。
この記事では、
- 麦茶の水出しとお湯出しの違いは？
- 麦茶の水出しの作り方は？
- 麦茶のお湯出しの作り方は？
- 麦茶の水出しとお湯出しどっちがいい？
についてまとめましたので早速見ていきましょう。
麦茶の水出しとお湯出しの違いは？
麦茶を作る方法として、水出しとお湯出しの２つがありますが、それぞれに独特の特徴が存在します。
- 香りの良さの違い
- 日持ちする期間の違い
香りの良さの違い
- 水出し麦茶：お湯出しと比較して、香りは穏やか
- お湯出し麦茶：より強く、香ばしい香りが楽しめる
麦茶の水出しとお湯出しの最大の違いは、飲んだ時の香りです。
麦茶に含まれる「アルキルピラジン」という成分は、加熱することで香りが強まるため、お湯で抽出した麦茶は、より香ばしい香りがします。
我が家では普段は水出し麦茶を飲んでいますが、実家でお湯出し麦茶を飲むと、その香りの違いにいつも驚かされます。
以前は「お湯出しの方が美味しい」というのは個人的な感想だと思っていましたが、実はこの感覚は科学的な根拠があることがわかりました。
アルキルピラジンは麦茶に自然に含まれる成分で、水出しでは香りが弱くなりますが、完全に消えるわけではありません。
日常では手軽な水出しでも充分楽しめますが、時間がある時はお湯出しでじっくりと麦茶を抽出し、その豊かな香りを味わうのがおすすめです。
日持ちする期間の違い
- 水出し麦茶：約3日間が限度
- お湯出し麦茶：約2日間が目安
水出しとお湯出しで作った麦茶には、保管期間に差があり、水出しの方が一般的に長持ちするとされています。
これは、水道水に含まれる塩素の働きによるものです。
水道水に含まれる塩素は微生物の増殖を抑制し、そのため水道水をそのまま使った水出し麦茶は腐りにくいとされています。
反対に、お湯出し麦茶の場合、高温処理によって塩素が消失してしまいます。
理想的にはお湯出し麦茶を作った直後に冷却して冷蔵庫に保管すべきですが、実際には多くの場合、自然に冷めるまで室温に放置されます。
この過程で微生物が急激に増加するリスクがあります。
このような理由により、お湯出し麦茶は比較的早く品質が落ちやすく、保存期間も短くなる傾向があります。
我が家ではかつて、麦茶を熱湯で作る方法を採用していました。これは加熱により細菌を死滅させられると思っていたからです。しかし、冷却中に微生物が繁殖することを知り、水出し法に変更しました。
麦茶の冷却が遅いことが問題で、理想的には氷水で急速冷却すると良いのですが、実際はそれが面倒に感じられます。
さらに、麦茶には緑茶に含まれるカテキンのような抗菌成分は存在しません。麦茶の基となる大麦には、雑菌が好むたんぱく質やデンプンが多く含まれているため、麦茶はもともと腐りやすい性質を持っています。
そのため、水出しで作ったとしても、安心はできません。麦茶を作ったら、速やかに冷蔵庫で保管し、早めに飲み切ることが大切です。
▼麦茶の保存についてはこちら▼
麦茶の水出しの作り方は？
水出し麦茶の作り方をお伝えします！
この方法のポイントは、麦茶のパックを少しのお湯で蒸らすことにあります。
- 麦茶のパックにお湯をかけて約1分間蒸らします。
- 麦茶のパックを水に浸し、1時間置いたら取り出します。
麦茶の香りを決める「アルキルピラジン」という成分は、加熱することでその香りが増します。
ですので、少量のお湯でこの成分を引き出して香りをより豊かにするんです。
お湯の量は、麦茶のパックが浸るくらいで充分です。
耐熱カップに水を入れ、電子レンジで30秒加熱するだけでお湯が準備でき、大きな火を使う必要もありません。お湯の量が少ないため、冷ます必要もありません。
水出し麦茶を簡単に作りつつ、香りを一層引き立てるこちらの方法は、手間がかからず継続しやすいですね。
麦茶のお湯出しの作り方は？
ここからは、おいしいお湯出し麦茶の作り方をご紹介します。
良いお湯出し麦茶を作るための秘訣は、麦茶をしっかりと煮出すことです。
- 最初にやかんでお湯を沸騰させます
- お湯が沸騰したら、麦茶パックを入れて5〜10分間しっかり煮出します
- 麦茶の色がしっかり出たら火を止め、氷水でやかんを冷やします
- 30分経過したら麦茶パックを取り除きます
麦茶パックを入れた後は、適切な味と香りが出るまでしっかり煮出しましょう。
ただし、麦茶パックを長く入れすぎると、苦みや渋みが出ることがあるので、30分経過したら取り出すのを忘れないでください。
麦茶パックを選ぶ際のコツは、麦の粒がそのまま入っているタイプを選ぶことです。これにより、より風味豊かな麦茶を楽しむことができます。
麦茶の水出しとお湯出しの違いは？それぞれの作り方まとめ
麦茶の水出しとお湯出しの違いは？それぞれの作り方についても！と題してお届けしました。
麦茶の製法には水出しとお湯出しの二つの方法があり、それぞれに特徴が存在します。主に香りと保存性に違いがあります。
お湯で作る麦茶は、その香りがより際立ち、味も深みがあります。
一方、水出しの麦茶は少し長く保存できますが、麦茶自体が腐りやすいため、早めに飲むことが推奨されます。
お湯出し麦茶はその味の豊かさから好まれますが、日常的に麦茶を飲む場合は、手軽さから水出しを選ぶ方も多いです。
麦茶を楽しむには水出しとお湯出しのどちらも有効です。
それぞれの長所と短所を考慮し、自分の生活スタイルや好みに合わせて選んでみてください。
