麦茶を常温で放置すると腐る？保存期間や水出しの日持ちについても！と題してご紹介します。
家庭で毎日欠かさず飲まれる麦茶。
特に休日には、子どもたちが頻繁にお茶を欲しがります。
その度に冷蔵庫から取り出すのは面倒ですよね。
だからといって、麦茶を室温で置いておくのはおすすめできません。
室温での麦茶の保存は、一晩であっても、暑い日には3時間で品質が落ちることがあります。
この記事では、
- 麦茶を常温で放置すると腐る？
- 麦茶を常温で放置した場合の保存期間は？
- 水出し麦茶を常温で放置した場合の保存期間は？
についてまとめましたので早速見ていきましょう。
麦茶を常温で放置すると腐る？
室温で麦茶を一晩放置する場合、その腐敗の危険性は意外と高まります。
食べ物の場合、常温での保存は避けるべきという認識が一般的ですが、飲み物に関してはそのリスクを見落としがちです。
私もかつては「お茶は腐らない」と安心していました。これは、店頭で普通に常温で売られている飲み物を目にすることが多いからかもしれません。
確かに、市販の未開封飲料は室温での保存が可能です。しかし、自家製の麦茶や一度開けた飲み物に関しては、これは適用されません。
麦茶は特に腐りやすい傾向にあります。
その理由は、麦茶の原材料に含まれるデンプンが微生物の栄養源となりやすいこと、そして麦茶にはカテキンなどの抗酸化成分が含まれていないためです。
例えば、室温が10℃以下の冬場なら、冷蔵庫と同様の環境と考えられるため、一晩室温で置いても大丈夫なことがあります。
しかしながら、室温が10℃を超えると微生物の増殖が促進されるため、麦茶は冷蔵庫での保存が望ましいです。
麦茶を常温で放置した場合の保存期間は？
麦茶の常温での保存期間は、その室温によって異なります。
例えば、室温が10℃以下であれば、麦茶を一晩置いても大丈夫な場合があります。
一方、30℃以上の高温の日には、たった2～3時間で麦茶が飲用不適になることもあります。
温度が30℃以下であっても、3時間以上麦茶を常温に置くのは避けた方が良いです。
30℃という温度は、微生物が非常に活発になる温度帯です。このような高温下では、食品だけでなく麦茶などの飲料も劣化が早まります。
さらに、同じ室温であっても、直射日光の当たる場所や湿度が高い場所では、麦茶の劣化が加速します。
麦茶をうっかり常温で放置してしまった場合は、飲む前に以下の点をチェックしましょう。
・麦茶に粘り気やとろみがあるかどうか
・カビの臭いがするかどうか
・酸味が感じられるかどうか
・白い浮遊物があるかどうか
これらの兆候が見られる場合、自家製の麦茶であれ市販のペットボトルの麦茶であれ、飲用は避けるべきです。
これらの兆候があると食中毒のリスクがあるため、安全のために廃棄することを推奨します。
水出し麦茶を常温で放置した場合の保存期間は？
室温での水出し麦茶の保管可能時間は、最大でも約3時間です。
暑い時期には、3時間以内であっても麦茶が傷む可能性があり、冷蔵保存が望ましいです。
水出し法と煮出し法で作った麦茶の保存期間には、実は大きな違いはありません。
煮出した麦茶がより長持ちするという一般的な認識とは異なり、実際には水出しも煮出しも同様に腐敗しやすいのです。
特に、煮出し麦茶の場合は、調理後の冷却方法が菌の繁殖に大きく影響します。
煮出し直後の麦茶は熱いので、すぐに冷蔵庫に入れることができず、粗熱が取れるまで放置することが一般的です。
しかし、この粗熱を取る過程が、菌が繁殖しやすい温度帯を長時間保つことになるため、注意が必要です。
煮出し麦茶が意外にも菌の繁殖を助ける可能性があると知った時は本当に驚きました。
煮出した麦茶は、作った直後に氷水で急速に冷却するのが最善です。この急速冷却が難しい場合は、水出し麦茶が衛生的にはより良い選択となります。
私の家では日々何回も麦茶を作るので、毎度煮出してから冷ますのは実用的ではないため、水出し麦茶を主に用いるようになりました。
ただし、水出し麦茶の場合でも、ティーパックを長時間水に浸しておくのは避けるべきです。
長時間の浸漬は菌の増殖を促す恐れがあります。水出しの場合、2時間程度で麦茶が十分に抽出されるので、その後は早めにティーパックを取り出すことが重要です。
麦茶を常温で放置すると腐る？保存期間や水出しの日持ちについてまとめ
麦茶を常温で放置すると腐る？保存期間や水出しの日持ちについても！と題してお届けしました。
麦茶は、その主原料である麦に含まれるデンプンが微生物の栄養源となり、腐敗しやすい性質を持っています。
常温では菌の増殖が促進されるため、麦茶の室温での保管は推奨されません。
特に30℃以上の高温では、麦茶は3時間以内に品質が損なわれることがあります。変化が感じられる麦茶は飲用を避けましょう。
手間をかけて作った麦茶を安全に楽しむためにも、適切な保存方法を心掛けることが大切です。
